今回はセルの中身が空なのにISBLANKがFALSEになってしまう原因と対処法について紹介します。
どういう現象か
どういった症状かについて、以下のシートを用いて説明します。B列~F列にA列のデータを判定する関数がそれぞれ入っています。
A2セルが見かけ上空欄になっていますが、ISBLANK(対象のセルが空欄か判定する関数)がFALSEになっています。
ISBLANKがFALSEになってしまう原因
ISBLANKがFALSEになってしまう原因として、以下の可能性があります。
- ゴミデータが入っている
- 長さ0の文字列が入っている
それぞれ原因を紹介していきます。
ゴミデータが残っている
1つ目に考えられる原因として、ゴミデータが残っている点が挙げられます。主にデータをコピペした後によく発生します。
具体的に説明すると、実際にシート上でCtrlキー+Endキー(最終データが入っているセルに移動するショートカットキー)を押してみると分かるのですが、偶に何も入っていないセルに移動することがあります。
これは、データをコピペした後に中身を削除しても、セルにデータが残っていることがある為です。
こういった視認できないデータのことをゴミデータと呼んでいるのですが、ゴミデータがある場合、そのセルは空欄でないと判定され、FALSEになる可能性があります。
長さ0の文字列が入っている
2つ目に考えられる原因は、長さ0の文字列が入っている可能性がある点です。こちらはセルの「表示形式」が「文字列」になっている場合に発生します。
セルが見かけ上空欄&セル内のカーソルの位置が初期位置(何も入っていない)になっていても、「長さ0の文字列」がセルに入っている場合があり、そのセルは空欄でないと判定され、FALSEになることがあります。
対処法
解消するには、セルの値や数式をクリアするか、行,列を削除すればOKです。
値をクリア後、ISBLANKの結果がTRUE(A2セルがブランク)になっているのが確認できます。
まとめ
今回はセルの中身が空なのにISBLANKがFALSEになってしまう原因と対処法について紹介しました。
何も値が入っていないのに値が入っている判定になってしまうときは、
- セルに数式が入っていないか
- 表示形式が「文字列」になっていないか
を確認してみましょう。また、上記エラーが発生する場合は一度該当セルの削除を実行してみるのをお勧めします。
また、今回のようにPC・Excel関係のトラブルについての記事を不定期で投稿していますので、是非参考にしていただければ幸いです!
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